新着情報

2024.3.1 new ■報告書(自己点検・評価報告書-令和2年度・3年度、実験動物の飼養保管状況等-令和2年度・3年度)ページを更新致しました。
2023.4.1 ■慶應義塾大学動物実験講習会について 動物実験講習会スケジュールページを更新致しました。
2022.9.21 ■報告書(自己点検・評価報告書-平成31年度、実験動物の飼養保管状況等-平成31年度)ページを更新致しました。
2022.1.31 ■Web申請・審査システムのご案内を掲載致しました。


【重要】共同動物実験施設の改修工事について



センター長ご挨拶

動物実験を伴う研究や教育はヒトの健康や福祉の増進、先端医療の開発、生命活動を科学的に理解する人材の育成等に必要不可欠です。しかしながら、動物実験は動物の命(いのち)を犠牲にすることでもあります。したがって私たちは、動物実験がもたらすプラスの側面と、動物の犠牲や苦痛というマイナスの側面をともに考えつつ、動物実験を行っていかなければなりません。
動物には野生動物とヒトに所有される動物があり、後者は家庭動物(ペットなど)、展示動物(動物園の動物)、実験動物(科学上の目的に使用される動物)、産業動物(家畜・家禽など)に分類され、それぞれ目的に応じた飼育管理が行われています。家庭動物と展示動物は終生飼養(自然な寿命まで飼育し続けること)が原則である反面、実験動物と産業動物は致死的利用(寿命の前に安楽殺し利用すること)が原則です。命の重さは全て平等という考えは崇高なものでありますが、現実には私たちは様々な場面で動物の命を犠牲にして生活しております。肉を食べ、魚を食べるのと同様に、医療や創薬、そしてそれらを担う人材の育成に動物の命を犠牲にしています。
実験動物の場合は実験処置という苦痛を増加させる可能性のある処置が加えられるという点で、家畜や家禽とは異なっており、一層の配慮が必要であることは言うまでもありません。しかし、実験動物では、家畜やペット動物とは異なり、高度に科学的な専門知識に基づき、動物実験の有意性を維持しつつ、一定の配慮をする必要があります。一定の配慮とは、代替法の利用(Replacement)、使用動物数の削減(Reduction)および苦痛の軽減(Refinement)で、3Rの原則と呼ばれています。この3Rの原則を確実に実行するため、動物実験を実施する全ての研究者に対して教育訓練を行い、全ての動物実験計画書を審査承認し、動物の飼養保管施設や動物実験室の申請承認を行っています。
さらに、動物実験の実施体制や実施状況について、毎年自己点検・評価し、その結果を外部検証することによって、動物実験の適正性を担保し、より確実に実験動物の福祉向上につなげるよう努力しております。


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